Vol. 0 2006年新年のご挨拶

ヨーロッパに行くといい犬がいます。
かっこいい、ハンサム、かわいい犬が目に付きます。
ヒモをひっぱっている主人よりもずっと立派な犬。
カフェのテーブルの下で主人の話が終わるまで待っていたり、ブティックの外で主人の買い物が終わるのをじっと待っていたり、電車の中でもおとなしくしている。
躾(しつけ)がいきとどいています。
日本にもいい犬がたくさんいるけど時々怖い。
ハスキーもどきの犬の頭を撫でてあげたら突然うぉうぉうぉうぉおおお~んと吼えたので、私の指が犬の歯にあたって切れてしもうた。いつ飛びついてくるかわかりません。
日本の犬で安全なのは神社の前の狛犬(コマイヌ)です。蹴ってもたたいてもじっとしていらっしゃる。石なので当たりまえです。
最近外国人のお客様のガイドをしながら日本を再発見しています。お寺では仁王さん、神社では狛犬さんを観察します。一匹は口を開けて「ああああ」と叫び、もう一匹は口を閉じて「んんんん」です。阿吽の呼吸です。
サンスクリット語でも日本語でもアルファベットは「あ」で始まり「ん」で終わる。
昔の国語の教科書は「サイタサイタサクラガサイタ」「ハナハトマメ」で始まったそうですが、「コマイヌサン ア、コマイヌサン ン」の教科書を使った方もいます。
ミケランジェロだったらどんな狛犬を作ったかしら。
しかし狛犬は犬ですか。どうみても顔は獅子です。ライオンです。
もとは「高麗犬(こまいぬ)」といいますから朝鮮半島から渡ってきたようです。Korean Guardian Dog。 
神社の番犬です。でも石なので番犬にはなりません。 神主のみなさん、神社の前に生きたほんとの犬を2匹つないでおいてはいかがですか。
新しいスタイルの神社として有名になるかもしれません。
写真:これは私が陶芸教室で作ったライオンです。狛犬ではありませんが、
みなさんは狛犬だと言います。誰がなんと言おうとライオンです。
