私の見た映画 ~ハッピーフライト~
ハッピーフライト(矢口史晴監督)
ストーリーはいたって単純簡単明瞭。全日空ホノルル行きの飛行機に鳥がぶつかってエンジン不調を起こし、羽田空港に引き返した。それだけのお話。
ハッピーフライトというタイトルなので、飛行機がいくら揺れても安心して笑って見てられる。笑える映画だ。たまにはこんな映画もいい。
空港で働くいろんな仕事人が登場する。
修理点検のエンジニアは自分の工具箱に鍵をかけていて、工具一つなくなるとゴミ箱までひっくり返して探し出す。
ふだんはボーッとして役立たずの上司がいざとなるとその経験と能力を発揮する。
機長と副操縦士は同じ機内食を食べない。万一食中毒になっても被害が一人ですむように。
機長が和食、副操縦士が洋食を希望したのに、副操縦士(田辺誠一)に渡されたのは和食だった。一口食べてから、「これ、和食ですね。」
機長(時任三郎)が「いいよ、俺は洋食にするから。」とむかついて言う。
平静をよそおいながら前を向いて
「和食、うまいだろうな~。」とつぶやく。
ある、ある、そんなことある。
昔ヴァージン・アトランティック航空ロンドン行きに何度か乗った。ヴァージンの和食は松花堂で竹皮に包んだ暖かいごはんがついてきた。私はいつも和食を所望したが、何故か私の前で和食がなくなってしまうのだ。
3度目のフライトの時は飛行機に乗ったとたんにスチュワーデスに私の席は47Cで和食をお願いしますと頼んだ。スチュワーデスが横を通るたびに「私は和食です」と訴えた。
そして私はみごとに和食を手に入れることができた。私の隣の人は、もう洋食しか残っていなかった。
自分のツアーのお客様である。
「ああ、どうぞ。私は洋食で結構ですから」と言いながらスチュワーデスを思いきりにらみつけた。
それ以来飛行機に乗る時には自分でお寿司を買っていくことにしている。
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