Vol. 3 ブータンの唐辛子
ブータンの唐辛子
私は辛いものが好きです。タイ料理も韓国料理もインド料理も好きです。
数年前にはじめてブータンを訪れた時、ホテルに並んだビュッフェの料理がどれも中華風なのでがっかりした。ほんとのブータン料理を食べたい。ブータンでは唐辛子を野菜のように使って料理すると聞いていたのに。
「あ、それは辛いからやめたほうがいいですよ。」と言われたお料理に手を出した。
「私、辛いもの好きなんです。」
ただの野菜炒めじゃないの。
それを口にしたとたん口がふさがらなくなった。ハーフー、ハーフー。ホレハハライ、ハライ、ハライ。汗が噴出す。裸になって外を駆け出したくなった。
水を飲むどころではない。氷で舌を冷やさないといけない。
尋常な辛さではなかった。これは拷問だ。辛さでショック死する観光客はいないのか。
ブータンの農家に泊まった。朝食はごはんと唐辛子だった。
ごはんを一つまみとって右の手のひらでこねこねする。ブータンのごはんは粘りがないので、手の垢や汚れがすっかりとれている。消しゴムのようなものだ。汚れたごはんは捨てる。
そして皿に少し唐辛子の佃煮のようなものをとり、ごはんを3本指でつまみながら唐辛子をつけて食べる。
お客様のY氏が「これはうまい。唐辛子のうまみが生きている」と叫んだ。
うーむ。これがうまみか。なるほど。まねをして指でごはんを食べるとなるほどおいしい。唐辛子は辛い野菜なんだ。
4月にブータンを訪れた時のメンバーはみな辛いものが平気だった。唐辛子、唐辛子とうるさくおっしゃるのでガイドのお姉さんの家で昼食した時にブータンの唐辛子を分けてもらった。
私はどこの国でも新鮮な唐辛子があると買ってくる。ハンガリーのパプリカ、イタリアのペペロンチーノ、中国四川省の花椒(ホアジャオ)・・・
唐辛子が好きな方はお知らせください。一人では食べきれないのでそのうちに色が変わってしまうのがもったいない。唐辛子は常に新鮮でなくてはいけないので唐辛子ファンには是非お裾分けしたいです。
2006/01/01記
